歯科矯正治療(デーモンシステム)
デーモンシステムは、アメリカの矯正医、Dr.Dwight Damon によって開発された最新のシステムです。
従来の矯正装置は、歯につける装置とワイヤーをゴムや細いワイヤーでとめていました。そうすることで装置とワイヤーの間に大きな摩擦が生じていました。このことが歯の動きのさまたげになっていましたが、デーモンシステムでは開閉式のふたを使用することで、この摩擦力を従来の約600分の1にすることが出来ました。
この事により非常に弱い力で無理なく早くスムーズな歯の移動が可能になりました。又、生理学的に理にかなった考えのもと構築されたシステムにより、その患者様にあった唇や舌の筋肉と調和した自然な歯列をつくることが出来ます。
デーモンシステムのメリット
- 矯正歯科の治療期間を短縮出来る
- 歯の移動がスムーズになる為、従来の装置に比べ平均で25%治療期間が短縮出来ます。
- 通院回数の減少
- 持続的に力を発揮し続ける形状記憶のワイヤーの使用により、従来の装置で4週間に1度の来院を、6~8週、場合によっては10週間あけられることで、通院の回数を減らすことが出来ます。
- 非抜歯治療の可能性が高まります
- 自然にその患者様にあったバランスのよいところまで歯列が拡大することで、非抜歯治療の可能性が高まります。
- 痛みが少ない
- 非常に弱い力で歯が動く為、装置装着当初のお痛みが従来の装置より少ないようです。
- 清掃性が良い(歯ブラシが しやすい)
- 従来の装置では、ワイヤーと装置とをとめる為にゴムや細いワイヤーを使用しており、そのかわりに汚れがつきにくきやすかったのですが、デーモンシステムではこういったゴムや細いワイヤーを使用しないので、汚れがつきにくく歯ブラシがしやすくなります。
- 裏側の拡大装置等が必要無い
- 歯列が狭い場合等では、上あごの裏側に金属でできた大きな拡大装置等を必要とすることがありますが、デーモンシステムでは装置とワイヤーの力のみで拡大するこで拡大装置の使用が必要ありません。
- 歯周組織に悪影響を与えない
- 非常に弱い力から始め、無理な力を加えることがない為、歯周組織(歯茎や歯を支える骨等)への為害作用が従来のシステムに比べて少なくてすみます。
- 歯根の吸収が少ない
- 無理な力を加えることがない為、歯根の吸収という問題もおこりにくいという特徴があります。